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ケイ素と骨の健康
ケイ素が不足すると、末梢骨や頭蓋骨の変形・関節の健康に必要な軟骨の減少・コラーゲンの生成の中断・大腿骨や椎骨のミネラルバランスの乱れが起こる可能性があります。言い換えれば、ケイ素は私たちの体を保持している接着剤と考えることができます。
そして、私たちの骨を形成する際に使われるケイ素にはいくつかの用途があります。最も重要なのは、骨の分解を減少させて新しい骨の形成を刺激することです。
この組み合わせはとても珍しく、ほとんどの栄養素に同様の組み合わせはありません。
コラーゲンのタンパク質合成を促進
コラーゲンは骨の構造を提供するタンパク質であり、カルシウムやその他のミネラルはその構造を補完し強化します。この組み合わせにより、骨は柔軟性を持ちながらも、転倒などのストレスに耐える十分な強さを持っています。
オステオクラスト(骨を再吸収する細胞)を抑制
骨の再吸収とは、オステオクラストが骨の組織を分解し、ミネラルを放出することを指します。これにより、骨組織から血液へのカルシウムの移動が生じます。しかし、私たちはミネラルが内部に留まって欲しいのであり、外部に出て欲しくないのです。
骨形成を活性化
過去30年間で、食事によるケイ素の役割に関する研究が行われてきました。
フラミンガム心臓調査研究によると、日常でケイ素を40mg摂取している人は、ケイ素を14mg摂取している人よりも骨内のミネラルの密度が10%高いことを示しました。
別のケイ素の研究でも、骨粗しょう症の閉経後の女性で同様の結果が見られました。
研究参加者を「コントロールグループ」「4ヶ月間、週1回16.5 mgのケイ素を注射されるグループ」「3ヶ月間、週1回27.5 mgのケイ素サプリメントを経口摂取するグループ」の3つのグループに分け、カルシウムやビタミンDのサプリメントなしで通常の食事を続けさせたところ、ケイ素を摂取させた2つのグループは、コントロールグループと比較して網状骨のボリュームが有意に増加しました。
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